2015年4月1日: 全国の先駆け・飲酒運転撲滅条例
平成18年に起こった、3人の幼い命を奪った飲酒運転事故。その凄惨な事故はマスコミでも大きく取り上げられ、道路交通法改正などにも影響を与えましたが、その後も県内の飲酒運転事故は増え続け、平成22年には337件で全国ワースト1に。更に平成23年2月には、将来ある2人の高校生が犠牲となった飲酒運転事故が発生。被害者のお一人とその御両親は、大塚議員の友人でもありました。
飲酒運転がどうしても減らない現状の中、飲酒運転事故の被害者遺族が福岡県議会に要望に訪れたのは平成23年8月。遺族の心を我が心として公明党福岡県議団は立ち上がりました。
なぜ飲酒運転が減らないのか、県としてできることはないか…飲酒運転が起こる背景、また他県の取り組み等を調査していくと、飲酒運転によって検挙された人の約半数が再犯者と推定されること、約4割が多量飲酒やアルコール依存の疑いがあるなどの
アルコール関連問題
を抱えていること、そしてアルコール関連問題を抱える人の多くは、本人にその自覚が無いという実態が見えてきました。
飲酒運転を根本から無くす為には、アルコール関連問題への対策を盛り込んだ条例づくりが必要と考え、アルコール依存症の専門医や、実際にカウンセリングを受けた方の話を直接聞くなどの調査を実施。県議会の他の会派にも働きかけた結果、平成24年2月、飲酒運転で検挙された人にアルコール依存症に関する医療機関受診を義務付け、受診命令に違反した場合に罰則を設けた、全国初となる罰則付きの条例が制定され、同年4月に施行されたのです。
条例施行から本年まで、飲酒運転事故は全国ワースト1となった337件から比べると、平成26年度は153件と半数以下になりましたが、依然として高い水準となっています。
福岡県の飲酒運転事故の推移
年度
H22
H23
H24
H25
H26
検挙数
337
257
185
171
153
全国順位
1位
2位
10位
9位
11位
条例には「3年おきに見直しを行う」ということが盛り込まれており、施行から3年となる本年、更に飲酒運転撲滅を進めるべく、2月24日の定例会にて改正案が上程され、全会一致で可決しました。
いよいよ本日4月1日から、条例の一部が施行されます。
改定の大きなポイントは以下の通りです。
改正前
改正後
飲酒運転
検挙者への アルコール
依存症の
受診について
平成27年
9月21日
施行
【検挙初回】
アルコール依存症の受診努力義務
【5年以内に再検挙】
アルコール依存症の受診命令
(命令違反は5万円以下の過料)
【検挙初回】
全員、以下のアルコール依存症に
関する診断等のいずれかを受けることを
義務付け。
・アルコール依存症の受診
・飲酒行動に関する保険指導
【5年以内に再検挙】
アルコール依存症の受診命令
(命令違反は5万円以下の過料)
その他
変更点
平成27年
4月1日
施行
・アルコール依存症の診断を行う指定医療機関数の拡大
・学校での飲酒運転防止教育の強化
・飲酒運転を確認した際の通報努力義務の追加
・違反者の家族への支援措置の追加 など
福岡県の発表はコチラから
「飲酒運転ゼロ」の取り組みは民間でも大きく広がり、意識は高まっているにも関わらず、事故が起き続け、更に言えば、事故に至らず数には上がっていない飲酒運転は、もっとあるはずです。
公明党福岡県議団は、飲酒運転ゼロに向け、更なる県民の意識向上と、本人の意思だけではどうにもならない「アルコール関連問題」の両面から、徹底して取り組んでまいります。
【 飲酒運転撲滅の取り組み 】
Don't Drink and Drive【OPERATION DDD】|福岡県飲酒事故撲滅
絶対しない!させない!許さない! 福岡県飲酒運転撲滅キャンペーン
STOP!!飲酒運転(Facebookページ)
NPO法人はぁとスペース(Facebookページ)
△このページトップへ
Copyright 2003-2015
公明党福岡県議団
All rights reserved.