
■調査概要
●調査目的
「不寛容社会」に関する福岡県民の意識を把握し、「不寛容社会」がもたらす、人権侵害・いじめ・トラブル・行政の停滞・企業活動への悪影響への対策の指針とすることを目的とします。
-調査背景-
現代社会は「不寛容社会」であると言われています。
個人がSNS等で不寛容な見解を発信し、それがネット上で拡散しマスコミが取り上げることで、社会問題化したり、個人・企業・団体へのクレームが集中したりする現象が随所で見られます。
その背景には多くの要因があると考えられます。
●調査時期
2020年4月17日(金)〜19日(日)
●調査地域
福岡県全域
●対象者条件
上記地域に居住する男女18歳〜69歳
※調査会社・マスコミ関連除く
*モニター登録者にeメールにて調査の案内を行い、指定のURLにアクセスしてもらい回答を得ています。
●標本抽出法
ビデオリサーチ社及び提携企業のインターネット調査モニターより抽出
●調査方法
インターネット調査
●有効標本数
2,000サンプル
●標本構成
(上段:人 / 下段:%)
| |
総数 |
男性 |
女性 |
| 全体 |
2000
100.0 |
981
49.1 |
1019
50.9 |
男性
18-29才 |
男性
30代 |
男性
40代 |
男性
50代 |
男性
60代 |
女性
18-29才 |
女性
30代 |
女性
40代 |
女性
50代 |
女性
60代 |
192 9.6 |
188 9.4 |
221 11.1 |
179 9.0 |
201 10.1 |
193 9.7 |
192 9.6 |
226 11.3 |
190 9.5 |
218 10.9 |

- 少しでも発信しているメディア(ツール)について、全体でみると「ツイッター」24.9%、「インスタグラム」23.3%が約2割で、他のツールやメディアと比べ高くなっています。性年代別にみると「ツイッター」は男性18-29才と女性18-29才が高く約5割になっています。「インスタグラム」は女性18-29才が最も高く65.3%、次いで男性18-29才の41.1%となっています。「ツイッター」も「インスタグラム」も若い年代ほど発信しています。
- メディアへの信頼度について「信頼できない計」をマイナス値として「信頼できる計」と合算した値を「信頼度」とします。「信頼度」が高いのは「新聞」42.9%、「テレビ」37.5%、「ラジオ」34.6%となり、3つのメディアが高くなっています。一方、SNSである各ツールの「信頼度」は低くてマイナスになっています。「Tik Tok」が最も低く-46.9%となっています。
【 少しでも発信 】 <全数(N=2,000)>
※少しでも発信:「ほぼ毎日」「週に4〜5日」「週に2〜3日」「週に1日程度」「月に2〜3日」「月に1日以下」の合計
【 SNSを含むメディアへの信頼度 】 <全数(N=2,000)>
信頼できる計:「信頼できる」「どちらかといえば信頼できる」の合計
信頼できない計:「信頼できない」「あまり信頼できない」の合計
- 規範や倫理が「守られている計」は、高い順に「社会全体」36.5%、「企業」31.1%、「行政」30.7%となっています。「政治家や財界人など」や「タレント・スポーツ選手などの著名人」については約15%にとどまっています。
- 「守られていない計」については、「政治家や財界人など」46.4%、「タレント・スポーツ選手などの著名人」37.9%の2つが高くなっています。この2つについては、生活者から厳しい目が向けられていることが分かります。
【 規範や倫理が守られていると思うもの 】 <全数(N=2,000)>
守られている計:「守られている」「まあ守られている」の合計
守られていない計:「守られていない」「あまり守られていない」の合計
- 「寛容性ある計」の上位3項目は高い順に「家族・友人等の自分の身近な関係者」47.6%、「自分自身」45.0%、「自分の職場(学校)」31.0%となっています。「マスコミ」や「ネット」については、1割強にとどまっています。
- 「寛容性は認められない計」は「ネット」47.8%、「マスコミ」45.0%となり、この2つが突出して高くなっています。
【 寛容性について 】<全数(N=2,000)>
寛容性ある計:「寛容性はある」「まあ寛容性はある」の合計
寛容性は認められない計:「寛容性は認められない」「あまり寛容性は認められない」の合計

個人や企業・団体に対しての言動
(1)官公庁・企業・団体に対しての違法ではない行いに関する厳しい批判や追及
(2)特定の国の人達に対する行動の規制やそれを促す言動
(3)LGBT(性的少数者)等に対する行動の規制やそれを促す言動
(4)著名人の違法ではないが一般的に不適切とされる行い(不倫など)に関する厳しい批判や追及
(5)著名人の違法ではなく、かつ一般的に不適切ともされてもいない行いだが、見聞きした人の好みによる厳しい批判や追及
(6)一般個人の、違法ではないが一般的に不適切とされる行い(不倫など)に関する厳しい批判や追及
(7)一般個人の違法ではなく、かつ一般的に不適切ともされてもいない行いだが、見聞きした人の好みによる厳しい批判や追及
- 個人や企業・団体に対する(1)〜(7)の言動いずれかを最も行っている(と思われている)のは「一般市民」61.4%で、次いで「タレントなどの 著名人」57.2%となっています。この2項目が5割を超えて高くなっています。そして「コメンテーターや専門家」も48.7%となっており高いです。
【 個人や企業・団体に対しての言動(1)〜(7)のいずれか実際に見聞きした/
(a)その言動を行なったのは】 < n=各言動を「見聞きしたことがある」と回答(1317) >
- 個人や企業・団体に対する(1)〜(7)のいずれかの言動を最も行っている(と思われている)所は高い順に「マスメディア」71.3%、 「インターネット」54.2%。「SNS」34.1%となっています。「実際に現場で見聞きした」は9.6%で1割にも満たないです。
【 個人や企業・団体に対しての言動(1)〜(7)のいずれか実際に見聞きした/
(b)どのような所で 】 < n=各言動を「見聞きしたことがある」と回答(1317) >
- 日本社会の不寛容さについて、「そう思う計」は55.3%となり過半数を超えています。
【 現在の日本社会の「不寛容さ」 】 < 全数(N=2,000) >
そう思う計:「そう思う」「どちらかといえばそう思う」の合計
そう思わない計:「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」の合計

- 不寛容社会がもたらす弊害は、高い順に(1)「企業・地域社会・・・」58.6%、(2)「社会的弱者を・・・」57.6%、(3)「個人の人権 を・・・」53.0%となり、この3つが5割を超えています。
- 不寛容社会に対して国や県が行うべき施策は、高い順に(1)「社会のストレスそのものの軽減」52.4%、(2)「マスコミに対して・・・」43.5%、 (3)「社会的弱者・・・」35.6%、(4)「学校での不寛容な・・・」33.0%、「子供や市民が多様な・・・」32.0%と続いています。 直接の因果関係がはっきりわからない「ストレス軽減」が1位になっているのは興味深いことです。
回答者自身の言葉で自由に書いて頂く回答でも、「生活苦が精神的な余裕をなくし、他人に優しくできないから、弱者への経済支援をすべき」 という回答は多かったです。
【「不寛容社会」がもたらす弊害について 】 < 全数(N=2,000) >
【 「不寛容社会」に対して国や県が行うべき施策 】 < 全数(N=2,000) >
※30%以上抜粋

- 相模原の障がい者殺傷事件の認知について全体でみると、「知っている」は86.5%となり多くの人が知っています。
- 性別でみると、「知っている」は男性85.5%、女性87.3%となり男女間に大きな差は見られません。
- 性年代別にみると、「知っている」は年代が上の方が高い傾向にあります。(女性50代と女性60代はわずかに逆転)
【「相模原障がい者殺傷事件」の認知】 < 全数(N=2,000) >