
■調査概要
●調査目的
偏食や朝食欠食など食生活の乱れが一因とされる、肥満、小児生活習慣病、基礎的な運動能力や筋力の低下、また食事の際の食べ方のマナー、さらにアレルギー疾患の諸課題など、小中学生とその母親について現状の実態を定量的に把握することで、家庭と学校が一体となった有効な取り組みに繋げるための対策の手がかりをつかむ。
●調査時期
2014年10月31日(金)〜11月4日(火)
●調査地域
福岡県
●対象者条件
25歳〜59歳までの小学生もしくは中学生の子供を持つ母親
モニター登録者にeメールにて調査の案内を行い、指定のURLにアクセスしてもらい回答を得た。
●標本抽出法
ビデオリサーチ社及び提携企業のインターネット調査モニターより抽出
●調査方法
インターネット調査
●有効標本数
701サンプル
●標本構成
| (上段:人 / 下段:%) |
| ◇回答者(小中学生の母親) |
| |
総数 |
女性 25〜 29才 |
女性 30〜 34才 |
女性 35〜 39才 |
女性 40〜 44才 |
女性 45〜 49才 |
女性 50〜 54才 |
女性 55〜 59才 |
| 全体 |
701 100.0 |
8
1.1 |
60
8.6 |
164
23.4 |
273
38.9 |
161
23.0 |
31
4.4 |
4
0.6 |
| ◇母親の年齢区分別構成(V、W章グラフより) |
母親 25〜34才 |
母親 35〜39才 |
母親 40〜44才 |
母親 45〜59才 |
68
9.7 |
164
23.4 |
273
38.9 |
196
28.0 |


- 夕食はほとんどの子供が「毎日」、朝食も9割が「毎日」食べています。
- 孤食は、特に朝食において一定数みられ、小学生よりも中学生のほうが多く、“女子中学生”では夕食時の孤食も7%程度みられます。
- 家族の誰かと一緒に食べる子供が多いためか、食事中の会話はよくされているようです。
【朝食・夕食 毎日食べている】
< 全体(N=701) >

【 孤食の状況 】
< n=朝食を食べている、夕食を食べている >

【 食事中の子供との会話 】
< 全体(N=701) >

- 夜食を「週に1日以上(毎日〜週に1日程度)」食べているのは全体では約1/4、“男子中学生”での割合が高く、37%が「週に1日以上(毎日〜週に1日程度)」夜食を食べています。
- 間食については全体の約7割が「週に4日以上(毎日+週に4〜6日程度)」食べ、“小学1〜3年生”ではその割合が8割を超えて最も多くなっています。
- 子供が「週に4日以上」食べているものとしては「野菜」(85.0%)がトップで、以下「牛乳」(62.7%)、「肉類」(53.5%)、「卵」(41.2%)と続きます。「魚類」が10.7%と、特に低いのが気になります。
【 夜食 】

【 おやつ(間食) 】

【 飲・食物(週4日以上摂取) 】
< 全体(N=701) >



- 7種類以上嫌いな食材がある子供は全体の約1割で、“女子中学生”にやや多くみられます。
- 子供が嫌いな食材があると回答した母親の対処としては、全体で「食べられるよう工夫して調理している」が52.7%で最も高く、次いで「我慢して食べさせている」が37.0%となっていますが、「嫌いな食材は使わないようにしている」(18.0%)、「食べ残しても何も言わない」(13.6%)といった比較的“甘い母親”もみられます。どちらかといえば「嫌いな食材は使わないようにしている」のは“中学生”を持つ親が、多くなっています。
-
「給食の食べ残しがある(よく+たまに)」子供は、全体の約1/4で、比較的小学生のほうが多くなっていますが、“女子中学生”でも2割程度みられます。
【 7種類以上嫌いな食材あり 】

【 嫌いな食材への対処 】
< n=嫌いな食材がある >

【 給食の食べ残し(よく+たまにある) 】



-
子供の食についての意識は、「当てはまる計」の上位項目をみますと、全体では、「食品の安全性」(81.3%)が最も高く、次いで「食材は国産のものを」(80.5%)の上位2項目が8割を超えており、『安全』な『国産』の食材に対する意識の高さがうかがえます。
< 全体(N=701) >
全体「当てはまる計」の降順(上位9項目)

-
母親の年齢別では、“25〜34才”の母親が「食品の安全性」「食材は国産」「無添加食品」「良い材料を使う」「海草を取る」で全体よりも10ポイント以上低くなっているのが非常に特徴的です。若い母親は、子供の食に対する意識が低い傾向にあります。
-
世帯年収別では、“1000万円以上”世帯で全般的に各項目の関心度が高く、特に「食材は国産」「良い材料を使う」で全体と比べ顕著に高くなっています。
【 「当てはまる計」:母親の年齢比較 】

【 「当てはまる計」:世帯年収比較 】



-
食事の際の食べ方・マナーで子供に守ってもらいたい事やふだん注意している事は、全体で「『いただきます』や『ごちそうさま』を言う」(84.6%)、「きちんとした姿勢で食事をする」(74.6%)、「くちゃくちゃと音を出して食べない」(67.2%)、「出されたものはできる限り残さない」(66.9%)、「正しい『はし』の持ち方をする」(65.5%)などが上位にあがっています。
< 全体(N=701) >
全体の降順(上位10項目)

- 子供の学年別では、“小学1〜3年生”は、ほとんどの項目で全体を上回っています。一方“男子中学生”は、「出されたものはできる限り残さない」「正しい『はし』の持ち方をする」や「『はし』の使い方のマナーに気をつける」などで低く、すでに出来ていて注意していないのか、あるいは注意しても聞いてくれずに諦めた結果かもしれません。
- 母親の年齢別では、“25〜34才”で「くちゃくちゃと音を出して食べない」「携帯電話(スマホ)を操作しない」「配膳・片付けなどの手伝いをする」などで低くなっています。この層は今回の調査では小学生を持つ母親が多く含まれていますので、食べ方やマナーについてきちんと教えるべき世代の子供への対応としては、気がかりな結果となっています。
【 子供の学年比較 】

【 母親の年齢比較 】



-
子供の体型は、全体では「標準」が約6割を占め、「やせぎみ」が1/4を超え、「太りぎみ」は約1割となっています。中学生についてみますと、“男子中学生”が“女子中学生”より「やせ(『やせすぎ』+『やせぎみ』)」が多く、逆に「太り(『太りぎみ』+『太りすぎ』)」では“女子中学生”の方が多くなり、中学生の男女差がみられます。
-
子供の運動習慣に関して、授業以外の運動頻度では、全体の約1/3が「週に4日以上(毎日+週4〜6日程度)」運動し、半数以上がスポーツ系のクラブ活動や習い事をしています。
-
子供の学年でみますと、“女子中学生”で授業以外には「まったく運動しない」が4割台と最も多く、スポーツ系のクラブ活動や習い事を「している」が4割弱と最も少なく、他の層の子供たちとの差が顕著となっています。
【 子供の体型 】

【 授業以外に運動する頻度 】

【 スポーツ系クラブ活動・習い事をしている 】



- 何らかの食物アレルギーを持つ小・中学生は全体の15%程度で、そのうち学校へ食物アレルギーの「申請をしている」のは43%です。
-
学校での給食の対応は、「給食での特別な対応はしてもらっていない」が3/4と圧倒的に多く、「食物アレルギーに配慮した給食を出してもらっている」は2割に満たない状況です。
- 学校が、アレルギーに配慮されていない給食を出した(出そうした)事を見聞きした経験は、全体の5割に及んでいます。
軽度な食物アレルギーの方が多く含まれているからかもしれませんが、親から学校への申請は半数未満のため、給食での特別対応をされないケースも多くなっていると思われます。ただ、軽度のアレルギーと思っていた(あるいは親がそう思い込んでいた)子供が急に重篤化するようなことが起こらないように、給食について親と学校との連携が一層必要と思われます。
【 食物アレルギーがある子供の有無 】

【 学校への食物アレルギーの申請 】
< 全体 n=アレルギーがある子供がいる(107) >

【 学校給食の対応 】
< 全体 n=食物アレルギーがある子供がいて、学校給食がある(104) >

【 学校が配慮されていない給食を出した(出そうとした)話の見聞き 】
< 全体(N=701) >

- 入学時に学校側から子供の食物アレルギーの有無を「確認されたことがある」は、全体の5割台に留まっています。 ( ここでの質問は、「入学時」と限定していますが、他の機会に確認されているかもしれません。)
-
『エピペン』の知名レベルの認知(詳しく+どういうときに使うものか+名前を)は約4割、内容の認知(詳しく+どういうときに使うものか)は2割台に留まっており、アレルギーのない子供の親にとっては馴染みが薄いことから、まだ広く認知されていません。子供の学年別では、比較的“中学生”よりも“小学生”の親のほうが認知しているようです。
- 食物アレルギーの子供を持つ親が、『エピペン』の使用について学校から「説明を受けたことがある」のは1割弱と少なくなっています。
【 入学時、学校側からのアレルギー有無の確認 】
< 全体(N=701) >

【 エピペン認知 】

【 エピペン使用について学校からの説明 】
< n=アレルギーがある子供がいる(107) >

