
■調査概要
●調査目的
高齢の親を持つ世代(次世代の被介護者)の意識を把握し、そのニーズを把握することで、次代の高齢者対策のための基礎データとする
●調査時期
2014年9月5日(金)〜8日(月)
●調査地域
福岡県
●対象者条件
福岡県内に在住し、要支援/要介護認定の親(実父母/義父母)がいる40歳以上男女
●調査方法
インターネット調査
●有効標本数
1,253サンプル
●標本構成
【性年代】
|
| 男性
| 女性
|
| 男性計
| 40代
| 50代
| 60歳以上
| 女性計
| 40代
| 50代
| 60歳以上
|
| 実数 |
660 |
177 |
271 |
212 |
593 |
222 |
276 |
95 |
| 構成比(%) |
52.7 |
14.1 |
21.6 |
16.9 |
47.3 |
17.7 |
22.0 |
7.6 |
【親の要支援/要介護度】※単位:構成比(%)
|
| 自立
| 要支援
|
| 要支援 計
| 要支援 1
| 要支援 2
|
| 実父 |
36.8 |
20.4 |
11.3 |
9.0 |
| 実母 |
29.6 |
24.5 |
13.3 |
11.3 |
| 義父 |
54.4 |
10.9 |
7.1 |
3.9 |
| 義母 |
49.5 |
14.5 |
8.9 |
5.6 |
|
| 要介護
| 未把握
|
| 要介護 計
| 要介護 1
| 要介護 2
| 要介護 3
| 要介護 4
| 要介護 5
|
| 実父 |
38.8 |
8.1 |
10.3 |
8.1 |
7.3 |
5.0 |
4.1 |
| 実母 |
44.3 |
11.3 |
11.1 |
8.2 |
6.6 |
7.1 |
1.5 |
| 義父 |
24.8 |
5.6 |
7.3 |
6.6 |
2.4 |
3.0 |
9.9 |
| 義母 |
28.9 |
6.8 |
6.7 |
6.7 |
3.7 |
5.1 |
7.1 |

■子ども世代の介護意識について
- 親との同居状況については、全体の2割弱(17.6%)が【実母】と同居しており、他の親よりも高い割合を示していた。一方で、義父母と同居している割合は、共に1割を下回っていた。(【義父】2.2%、【義母】5.1%)

- 親の将来の生活に関する意見交換については、6割以上が実父母(【実父】61.4%、【実母】68.1%)と意見交換していると回答していた。一方で、義父母と意見交換しているのは、全体の4割前後(【義父】36.2%、【義母】41.1%)に留まっていた。

- 要支援/要介護の親の生活に対する関与度については、実父母で概ね3分の2程度(【実父】64.1%、【実母】70.5%)が「面倒を看ている」と回答していた。義父母については、【義父】で4割弱(38.9%)、【義母】で5割程度(50.9%)が「面倒を看ている」と回答していた。
- また、「主体となって面倒を看ている」と回答した割合は、【実父】では2割程度(19.5%)、【実母】では4分の1超(26.4%)であったのに対し、義父母では1割に満たず(【義父】3.6%、【義母】5.2%)、両者の間で顕著な差が見られた。

- 子の視点から見た親の意向(子との同居希望状況)については、全体の5割以上(52.4%)が【実母】が「同居希望だと思う」と回答しており、他の親と比較して最も高くなっていた。一方で、義父母については、共に全体の3分の2程度(【義父】70.9%、【義母】65.4%)が「同居希望ではないと思う」と回答していた。

- 親の将来の生活に関する意向については、4人の親ともに「高齢者向け施設等への入所」が3割前後で、最も高くなっていた。実父母については「自身が親と同居」の割合が2割を超えていたが、義父母では1割にも満たなかった。

■介護保険制度について
- 介護保険料の支払の認知状況については、84.8%が「支払っていることを認知している」と回答していたが、「金額まで把握している」のは3割弱(29.3%)に留まっていた。

- 介護保険制度の利用方法の認知状況については、5割超(55.6%)が「認知している」と回答していたが、「よく知っている」のは1割未満(8.1%)となっていた。一方で、利用方法を「認知していない」との回答も全体の44.4%に上っていた。

- 介護保険制度の満足度については、「満足」(50.4%)と「不満」(49.6%)の回答率が拮抗していた。平均評定値は-0.09と0を下回っており、わずかながら「不満」に振れていた。

- 介護保険制度の不満点については、半数近く(48.3%)の回答者が「要支援/要介護認定基準の不明瞭さ」を挙げ、回答率が最も高い項目となっていた。他に、「介護保険料の高さ」(46.8%)、「サービス利用手続の煩雑さ」(44.8%)、「サービス内容のわかりづらさ」(43.6%)、「介護者負担軽減の不十分さ」(42.2%)、「制度自体のわかりづらさ」(40.2%)といった項目について、4割超の回答者が不満点として挙げていた。

■地域包括ケアシステムについて
- 地域包括ケアシステムの認知状況については、「内容まで認知している」と回答したのは、全体の1割程度(10.4%)に留まっており、過半数(55.1%)が「名称すら認知していない」と回答していた。

- 進行する高齢化社会にとって重要なことについて、特に回答率が高かった項目は「往診・訪問診療の拡充」(60.9%)、「年金の範囲内で居住可能な高齢者向け住宅の確保支援」(60.2%)で6割を上回っていた。他に、「総合的相談窓口の開設」(55.8%)、「ヘルパーサービスの制限緩和」(54.3%)、「要支援者向けの予防対策(リハビリなど)」(51.5%)、「移動交通手段の確保支援」(51.5%)、「認知症対策の推進」(51.4%)といった項目について、過半数が重要事項として挙げていた。

■自身の老後の生活について
- 自身の老後に関する意向としては、4割超(42.8%)が「配偶者と暮らしたい」と回答しており、最も高くなっていた。次いで、「高齢者向け施設で暮らしたい」(15.3%)、「一人で暮らしたい」(12.2%)の順になっていた。
- 「子どもと暮らしたい」との回答は、5%に満たなかった。
- 「まだ考えていない」との回答も2割程度(19.7%)に上っていた。

