
■調査概要
●調査目的
女性にとっての「理想の生き方」像を検証した上で、政府の成長戦略の中核として位置付けられている「女性の活躍推進」に対する県民の意識を把握することを目的とする
●調査時期
2014年2月7日(金)〜10日(月)
●調査地域
福岡県
●対象者条件
上記エリア内に在住の20歳以上の男女個人
●調査方法
インターネット調査
●有効標本数
3,110サンプル
●標本構成
|
全体 |
男性
計 |
|
女性
計 |
|
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60歳
以上 |
20代 |
30代 |
40代 |
50代 |
60歳
以上 |
実数 |
3,110 |
1,555 |
311 |
311 |
311 |
312 |
310 |
1,555 |
311 |
311 |
311 |
311 |
311 |
% |
100.0 |
50.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |
50.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |
10.0 |


※この項では、項目ごとの平均評定値を用いてチャート化しています。
平均評定値の説明については、以下をご参照ください。
<平均評定値とは…?>各選択肢に以下の点数をつけて、回答に応じて点数を足した後に平均した値です
選択肢 |
点 |
あてはまる/必要である |
+2 |
ややあてはまる/やや必要である |
+1 |
どちらともいえない |
0 |
あまりあてはまらない/あまり必要ではない |
-1 |
まったくあてはまらない/まったく必要ではない |
-2 |
仕事観について
- 女性の仕事観として、「自己実現」「社会とつながる手段」「楽しさ」などの項目が、男性を上回っています。
- 女性は仕事において、「家庭との両立」「ワークライフバランス」「専門性の取得」「好きなことの仕事化」などが必要だと考えています。

結婚観について
- 女性の結婚観を男性と比較すると、女性にとって「出産のためには必要」であり、「家同士の問題」であるとも捉えていました。一方で、結婚を社会的責務であると考えてはおらず、生活するための手段であるとも考えていません。
- 男性と比較すると、女性は「夫婦間での家事の協力・分担」「仕事を中断しなくてすむための公的なサポート」等が必要だと考えていました。

出産・育児観について
- 女性にとって出産・育児は「人生を豊かにしてくれるもの」であるが、同時に「経済的負担」「自身の負担」も大きいと考えています。また、出産・育児は義務感や社会的責任に拠るものではなく、「個人の自由である」と考えています。
- 出産・育児に必要な事柄については、提示した全ての項目において、女性が男性を上回っていました。平均評定値が最も高かった項目は「育児に対する夫の協力・分担」であり、また「育児関連の制度・サービス」の項目群においても軒並み高い平均評定値を示していました。

老後(介護)観について
- 女性は、「自身の介護で家族に迷惑をかけたくない」と考えており、「老人世代の介護は社会全体で負担すべきだ」と思っていました。老後への不安の裏返しか、「若いうちからの老後の備え」や「高齢になっての仕事の継続」についても肯定的でした。また、「老後が楽しみである」の項目では、平均評定値が0を下回るなど否定的な反応が見られました。
- 老後(介護)に必要な事柄については、提示した全ての項目において、女性が男性を上回っていました。平均評定値が最も高かった項目は「安価な介護付老人ホーム」であり、「介護関連の制度・サービス」の項目群においても軒並み高い平均評定値を示していました。



「女性の活躍推進」に対する賛否
- 女性の9割以上が現在の社会を「男性優位な社会」だと考えているのに対し、男性の約1/4は「男性優位な社会」とは考えていないなど、男女間の認識に差が見られました。
- 男女ともに9割以上が賛成しており、女性が社会進出するという大きな方向性自体には、賛同が圧倒的多数となっていました。ただ、賛成度合い(「賛成」or「やや賛成」)の違いから、平均評定値には男女間で差が出ていました。
- 「女性の活躍推進」を行政が主導することについては、女性の9割以上が賛成していました。一方、男性の約15%が反対するなど、男女間で差が見られました。



女性が直面している問題・課題等
- 男女ともに最も回答率が高かったのは、「子育て環境の整備」であり、女性の7割強、男性の約6割が課題として挙げていました。
- 男女ともに見られる傾向として、「子育て環境の整備」「結婚、出産後の再就職」「出産環境の整備」「子育ての経済的負担の軽減・解消」「出産の経済的負担の軽減・解消」等の『出産・育児関連課題』が高い値を示しており、重点施策項目であるといえます。
- 男女間の比較としては、「介護環境の整備」「介護の経済的負担の軽減・解消」「男性の家事・育児参加の啓発」「家事負担の軽減・解消」等、家事や介護に関連する項目において特に顕著であり、いずれも4割以上の女性が課題だと感じているのに対し、男性の回答率は2割台に留まっていました。
- 「男女間の年金格差」「男尊女卑意識の解消」についても、男女間で10%以上の差が見られました。

