
■調査概要
●調査目的
体罰が原因と見られる大阪の高校生の自殺事件が起こったことから、福岡県民の体罰に関する実態と意識を把握し、今後の施策の為の資料とする
●調査時期
2013年2月15日(金)〜17日(日)
●調査地域
福岡県
●対象者条件
15歳から59歳の男女個人
モニター登録者にeメールにて調査の案内を行い、指定のURLにアクセスしてもらい回答を得た。
●調査方法
インターネット調査
●有効標本数
1,000サンプル
●標本構成
| (上段:人 / 下段:%) |
| |
総 数 |
男 性 |
女 性 |
男 性 15〜19 才 |
男 性 20 代 |
男 性 30 代 |
男 性 40 代 |
男 性 50 代 |
女 性 15〜19 才 |
女 性 20 代 |
女 性 30 代 |
女 性 40 代 |
女 性 50 代 |
| 全体 |
1000 100.0 |
492 49.2 |
508 50.8 |
35 3.5 |
109 10.9 |
125 12.5 |
113 11.3 |
110 11.0 |
39 3.9 |
107 10.7 |
128 12.8 |
118 11.8 |
116 11.6 |
※「子ども」について
本調査では、対象者の小学生〜中学生の子どものうち、最年長の子どもを「子ども」として調査している。


- 学校での部活動の経験
小学校では体育系32.5%文科系22.3%、中学校では体育系58.9%文科系26.7%、高校では体育系32.1%文科系31.4%、大学・短大・専門学校では、体育系11.9%文科系16.3%となっており、多くの人が中学校のときに体育系の部活動を経験していることがわかります。
- 学校以外でのスポーツクラブ・習い事・学習塾経験
小学生のときは体育系33.7%文科系39.7%学習塾などが34.3%と約3〜4割の人がこれらを均等に経験していますが、中学生になると体育系は半分以下に、文科系も半分強に減り、学習塾などが52.3%と半数を超えるまでに増加しています。高校・大学と進学するにしたがってこれら学外活動は急速に減っています。
- 「子ども」の経験
基本的には本人と同様の傾向を示していますが、小学生のときの学外での体育系活動(スポーツクラブなど)が、52.8%と対象者本人の33.7%の約1.6倍になっており、近年のスポーツクラブの隆盛を窺い知ることが出来る結果となっています。また中学生に着目すると、「子ども」は対象者本人に比べて、学校での文科系部活動以外の活動について学校内外共にスコアが高くなっています。特に学校内外共に体育系のスコアが高く、現代の中学生が体育系の活動を中心に授業以外の活動を活発に行っていることがわかります。
【 学校での部活動の経験 】

【 学校以外でのスポーツクラブ・習い事・学習塾経験 】

【 子供の学校での部活動の経験 】

【 子供の学校以外でのスポーツクラブ・習い事・学習塾経験 】



当調査では、調査票中に以下の文章を掲示し、「体罰」を定義した上で質問を行っています。
- 「体罰」についていくつかお尋ねします。
人によって何が「体罰」か捉え方が違いますので、このアンケートでは次のようなことを「体罰」であるとしてお伺いします。
恐縮ですが、よく読んでからお答えください。
この調査での「体罰」とは学校・学校外のクラブなどでの暴力的な行いとします。「パワハラ」や、家庭内での暴力(DV)、友人どうしでの「けんか」、所謂「いじめ」は含まないこととします。
※さらに、具体的には以下のようなことを「体罰」とします。
(文部科学省 平成19年通達の抜粋)
- 身体に対する侵害を内容とする懲戒(殴る、蹴る等)、被罰者に肉体的苦痛を与えるような懲戒(正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる等)に当たると判断された場合は、体罰に該当する。
- 例えば、以下のような行為は、児童生徒に肉体的苦痛を与えるものでない限り、通常体罰には当たらない。
- 放課後等に教室に残留させる(用便のためにも室外に出ることを許さない、又は食事時間を過ぎても長く留め置く等肉体的苦痛を与えるものは体罰に当たる)。
- 授業中、教室内に起立させる。
- 学習課題や清掃活動を課す。
- 学校当番を多く割り当てる。
- 立ち歩きの多い児童生徒を叱って席につかせる。


- 自分自身が体罰を受けたことのある人は、44.3%で半数近くとなっています。
- 経験した体罰のうち、最も強く記憶しているケースで全体的に多数となっている事柄を叙述すると、「中学生のとき、部活以外の学校か体育系部活で、教員に、1〜2度、主に蹴られたり殴られたりした。怪我には至らなかったが、誰にも相談はしなかった。当時は指導と思っていて、今でもそう思ってはいる人が多いが、単なる暴力だったと考えている人もいる」
- 経験した学年を見ると、中学生をピークに次いで小学生以下、高校生と続き、大学や社会人の時の経験は殆ど出現していません。「どこで」では、そのほぼ全てが部活動以外の学校(61.4%)と体育系部活動(22.6%)に集中しており、学校内でも文科系部活では僅か1.8%となっています。
【 過去の体罰経験 】

【 体罰の様子(経験した体罰のうち、最も強く記憶していること) 】



-
「体罰は時と場合によっては許されてもよい」と考えている人が60.7%で過半数を超えています。「どのような場合でも体罰を禁止する必要はない」も3.1%と少数ながら出現しており、両者を合せた『体罰容認』は63.8%となっています。
- 『体罰容認』の人たちに、許容範囲を聞いたところ、「全治する程度の怪我はしかたがない」(1.6%)+「怪我をしない程度」(25.1%)+「軽くぶつ程度」(49.5%)を合わせた『暴行容認』は76.2%となっています。尚、全数1000Sでの割合は48.6%で半数近くが『暴行容認』です。同様に、どのような場合だったら体罰が許されるかを聞いたところ、「体罰を加えないと行いを正すことが出来ない場合」(59.3%)と「教員や指導者が、一時の感情ではなく指導の一環として行う場合」(58.6%)が6割近くで多くなっています。
- 「体罰は絶対にいけないと」との回答者(36.2%)にその理由を聞いたところ、「体罰で指導はできない」が63.0%で最も多く、次いで「暴力をふるうことはどんな時でも許されないから」が53.6%、「子どもの心に傷が残ることがあるから」が48.6%などとなっています。
- 全員に今後体罰がなくなるかどうか問うたところ、「完全にはなくならないが減る」が55.7%で最も多く、次いで「なくならない」28.0%「ほとんどなくなる」13.5%などとなっています。
【 体罰に関する考え 】 (SA)

【 今後体罰はなくなると思うか 】 (SA)

【 どの程度の体罰なら許されるのか 】 (SA)

【 どのような場合だったら許されるのか 】 (MA)

【 体罰が絶対にいけない理由 】 (MA)



- 教育委員会について
「福岡県教育委員会」とは限定せずに、教育委員会の主な活動を簡単に提示した上で、その認知を聞いたところ、「全て知っていた」5.4%、「ある程度知っていた」45.0%で合わせた『認知』は50.4%でほぼ半数となっています。
上掲の活動ごとに評価を求めたところ、「充分に行っている」という強い評価は各活動2〜4%程度に過ぎず、「ある程度行っている」を合わせた『評価』は概ね30〜40%程度で活動ごとの差異が少なくなっています。また、「わからない」が『評価』とほぼ同様に均等に30%程度出現しています。「全体的な活動」に対しては、「充分に行っている」1.3%、「ある程度行っている」30.3%、「わからない」32.5%、「行っていない」35.9%となっています。
これらからは、県民が教育委員会の活動についてはある程度認知はしているものの、評価に関しては留保若しくは厳しい評価を下している状態であることが類推できます。
- 部活動について
学校での部活動の重要性については、「重要だと思う」34.4%、「どちらかと言えば重要」28.2%で合わせて62.6%の人が『重要』と考えています。
授業と部活動の優先度については、「授業」が43.1%、「どちらかと言えば授業」が29.0%で合わせて72.1%が『授業を優先』と回答しています。
進学先の選択で部活動を基準とすることに関しては、肯定が約15%、否定が約20%で、「人それぞれ」と考える人が約60%となっています。
【 教育委員会の活動内容認知 】 (SA)

【 教育委員会の活動評価 】 (SA)

【 学校の部活動について 】 (SA)

【 クラスでの授業と部活動の優先について 】 (SA)

【 進学する中学や高校を選ぶときに部活動を選ぶ基準とすることについて 】 (SA)



- 学校で問題が発生したときの各機関の役割を聞いたところ、求められる役割が2分されることがわかります。「主体的に対応すべき」機関は、スコアの高い順に「学校全体(校長)」「問題にかかわる教員」「教育委員会」「問題にかかわる保護者」「問題にかかわる児童生徒」であり、「協力や助言をすべき」は、「政府」「地方自治体(首長など)」「直接問題にかかわらない保護者」「直接問題にかかわらない児童生徒」となっています。特に「直接問題にかかわらない保護者」と「直接問題にかかわらない児童生徒」に関しては「対応を見守るべき」のスコアが際立って高く、県民がこの両者が学校で発生した問題に深く関与することは適切では無いと考えていることがわかります。
- スポーツ指導で教えるべきことは、「礼儀」が75.2%で最も高く、次いで「チームワーク」(72.4%)、「健康管理」(59.9%)、「体力」(56.9%)などとなっており、「技術」「意志表示や意思疎通の仕方」「勝利への意欲」「理論」の一般に本格的な競技者に求められる素養は下位に挙げられています。
-
最後に、「あなたは、家庭で保護者から殴られるなどをされたことがありますか」との設問を設けた。結果「ある」が48.0%で約半数でした。
【 学校で問題が発生したときの各機関の役割 】 (SA)

【 子供や青少年へのスポーツ指導で教えるべきこと 】 (MA)

【 家庭での保護者からの暴力経験 】 (SA)

