■調査概要(福岡県版)
●調査目的
福岡県民の外国人観光客受け入れに係る意識を探り、今後の施策の資料とする
●調査方法
Webによるアンケート調査
モニター登録者にeメールにて調査の案内を行い、指定のURLにアクセスしてもらい回答を得た。
●調査エリア
福岡県
●調査対象者
上記地域に居住する20歳から59歳の男女個人
●調査サンプル数
有効標本数 1,000サンプル
|
総数 |
男性 |
女性 |
標本数 構成比 |
1,000 100 |
491
49.1 |
509
50.9 |
|
男性20代 |
男性30代 |
男性40代 |
男性50代 |
標本数 構成比 |
111
11.1 |
138
13.8 |
119
11.9 |
123
12.3 |
|
女性20代 |
女性30代 |
女性40代 |
女性50代 |
標本数 構成比 |
114
11.4 |
140
14.0 |
125
12.5 |
130
13.0 |
●調査実施日
2011年10月
■調査概要(東アジア版)
●調査目的
東アジア主要国・地域の住民の日本及び福岡への旅行に関する実態・意識を探り、今後の施策の基礎資料とする
●調査方法
Webによるアンケート調査
モニター登録者にeメールにて調査の案内を行い、指定のURLにアクセスしてもらい回答を得た。
●調査エリア
中国(北京・上海・広州)、韓国(ソウル)、台湾(台北市・新北市・基隆市)
●調査対象者
上記地域に居住する、日本への旅行・滞在経験及び日本への旅行意向を有する18歳から59歳の男女個人
●調査サンプル数
有効標本数 2,000サンプル
|
中国 |
韓国 |
台湾 |
|
総数 |
北京 |
上海 |
広州 |
ソウル |
台北市 |
新北市 |
基隆市 |
標本数 構成比 |
2,000
100 |
400
20.0 |
400
20.0 |
400
20.0 |
400
20.0 |
191
9.6 |
159
8.0 |
50
2.5 |
|
男性 |
女性 |
18〜29歳 |
30〜39歳 |
40〜49歳 |
50〜59歳 |
標本数 構成比 |
1,000
50.0 |
1,000
50.0 |
500
25.0 |
500
25.0 |
500
25.0 |
500
25.0 |
●調査実施日
2011年10月
- 福岡県の認知
調査対象者全員に福岡県の認知を聞いたところ、全体では85.2%が「知っていた」と回答しています。
- 福岡県への旅行経験の有無
上記の福岡県認知者のみに福岡県への旅行経験の有無を聞いたところ、「ある」は全体で12.9%となっています。
-
福岡県への旅行回数
全体では「1回」が70.8%と7割を占め、次いで「2回」が18.7%、「3回以上」が10.6%となっています。平均回数は1.55回です。
観光目的では「1回」が74.9%と7割強を占め、次いで「2回」が11.4%、「3回以上」が4.7%となっています。平均回数は1.19回です。
仕事・留学目的では「0回」が72.6%と7割を占め、次いで「1回」が22.8%となっています。「2回」「3回以上」は合計でも4.7%に過ぎず、平均回数は0.37回と観光に比べて少なくなっています。
-
福岡県旅行の主な目的地
「福岡市」が74.4%と7割以上を占め、次いで「北九州市」(15.1%)、「太宰府市」(5.5%)となっています。
-
福岡県旅行の主な目的
「観光」が82.6%と大部分を占め、次いで「仕事」(16.0%)となっています。
-
福岡県旅行の際の同伴者
「友人」が27.4%と最も多く、次いで「仕事の同僚」(21.9%)、「配偶者と家族」(20.1%)、「配偶者」(15.5%)となっています。
【 福岡県認知 】
【 福岡県旅行有無 】<n=福岡県認知者(1704)>
【 福岡県旅行回数 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県旅行主目的地 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県旅行主目的 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県旅行同伴者 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
- 福岡県旅行の満足度
福岡県を旅行した上での満足度は83.1%で、8割以上の人が満足したという嬉しい結果が出ています。
- 福岡県への再訪問意向
56.2%と6割近くが再訪の意向を示しており、いわゆる「リピーター」も期待出来ます。
- 福岡県での訪問希望場所
「福岡市」が61.8%で最も高く、次いで「北九州市」(54.5%)、「太宰府市」(39.0%)、「久留米市」(32.5%)、「大牟田市」(26.8%)となっています。
★これを前掲の福岡県旅行主目的地と比較すると、「福岡市」以外の地域が多く挙げられており、現状は福岡市に集中している東アジアからの旅行客が、今後は県内各地域を訪れる可能性があることを示しています。今後、福岡市以外の地域を積極的にPRすれば旅行客増が見込まれるでしょう。
- 福岡県のイメージ
「街がきれい」が59.4%で最も高く、次いで「食べ物がおいしい」(55.7%)、「接客・サービスがよい」(48.9%)、「安心して買い物できる」(46.6%)、「自然が美しい」(45.7%)などとなっており、商業面での項目の評価が高くなっています。逆にスコアが低いのが「行ったら周りに批判されそう」(0.5%)、「行ったら自慢できる」(5.9%)、「先進的」(14.6%)、「洗練されている」(16.4%)などとなっています。
- 福岡県説明閲覧後の訪問意向
調査票上で福岡県の概要を解説した上で、福岡県を知らない人と福岡県に旅行をしたことが無い人に、福岡県への訪問意向を聞いたところ、全体では68.0%の人が訪問意向(「行ってみたい」+「どちらかと言えば行ってみたい」)を示しました。前述同様でここでもPRの重要性が示唆されています。
【 福岡県旅行満足度 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県再訪意向 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県訪問希望場所 】<n=福岡県旅行経験者(123)>
【 福岡県イメージ 】<n=福岡県旅行経験者(219)>
【 福岡県説明閲覧後訪問意向 】<n=福岡県非認知者もしくは福岡県非旅行経験者(1781)>
■東アジアからの旅行客が福岡県を訪れた場合の満足度比較
下の図は地域別のスコアのレーダーチャートです。これを見ると、次のような傾向があることがわかります。
-
<中国・韓国・台湾の比較>
- 「中国」の満足度が全般的に際立って高くなっています。今後も中国からの旅行客の増加が期待できるでしょう。
- 「台湾」と「韓国」は似通った傾向を示していますが、「台湾」の方が全般的に満足度が高くなっています。特に「訪問先の住人の態度や心遣い」「商店の接客態度・サービス」「自国のカードが利用できる」「店の品揃え」などで高くなっています。
-
<中国・韓国・台湾と福岡県の比較>
- まずは福岡県民の「自己評価」が明らかに低いことがわかります。
-
各地域との差を見ると、「韓国」が福岡県民の自己評価と最も近くなっています。但し、「買い物をした店の品揃え」や「買い物が出来る店の数」では「韓国」の方が評価が厳しい結果となっています。尚この2項目は3地域平均の方が福岡県を下回っており、数少ない福岡県民が自信過剰となっている部分と言えます。逆に「訪れた観光地」「訪問先の住人の態度や心遣い」「道路や交通機関の案内」「街中や観光地内のサインシステム」では「韓国」の方が評価が高くなっています。
-
「台湾」は「訪問先の住人の態度や心遣い」「商店の接客態度・サービス」などマインド面での評価が高くなっています。
-
「中国」は際立って評価が高く、福岡県民のそれと大きくかけ離れています。
■福岡県イメージ/東アジア(韓国・台湾・中国)の人が持つ福岡県の印象比較
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<中国・韓国・台湾と福岡県の比較>
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「中国」でプラスイメージの評価が高くなっています。また他の地域ではスコアが低めの「先進的」「洗練されている」で比較的にスコアが高い傾向が見られます。
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「韓国」では全般的にスコアが低くなっています。尚「行ったら周りに批判されそう」は「中国」で僅か1.0%で、その他2地域では出現していません。
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スコアの合計からもわかるように、福岡県民自身が抱いている東アジアの人たちから見た福岡県のイメージは全般にかなり低めです。福岡県民は自県を「過大評価」せずに謙虚に受け止めているであろうことがわかります。
★但し、ここで注目したいことが一つあります。それは、東アジア各地域のスコアが地域ごとに特徴を示しているのに対し、福岡県民のそれは、各地域のスコアがほぼ同一である点です。つまり福岡県民は「中国」「韓国」「台湾」の違いを認識していないと言えるでしょう。今後これらの地域からの旅行客誘致を推進する為には、県民が各地域の特色を理解してゆくことが必要となってくるのではないでしょうか。
【 東アジアからの旅行客が福岡県を訪れた場合の満足度比較/福岡県訪問満足度(満足計:地域比較)】
<N=回答者全員> <n=福岡県旅行経験者>
推測満足度 = 満足すると思う + どちらかと言えば満足すると思う
訪問満足度 = 満足した+やや満足した
【 福岡県イメージ/東アジア(韓国・台湾・中国)の人が持つ福岡県の印象比較】
<N=回答者全員> <n=福岡県旅行経験者>