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2004.03.10 : 平成16年2月定例会(第15日)
一般質問(高橋 雅成)

 おはようございます。公明党の高橋雅成です。通告に従いまして、早速一般質問をさせていただきます。

 子供たちが、いじめ、誘拐、虐待、性暴力などから自分自身を守れるように、人権意識や知識、技能を身につけさせる教育プログラムでありますCAPプログラムについて質問いたします。CAP──CAPとはチャイルド・アソールト・プリベンション──発音違うかもしれませんけど──子供への暴力防止の頭文字をとったものです。子供が暴力から自分を守るための教育プログラムであり、わかりやすい人権概念を教え、さまざまな暴力に対し子供たち自身が何ができるかを教えるプログラムです。一九七八年にアメリカのオハイオ州コロンバスのレイプ救援センターで初めて開発、実施されました。以来、全米二百以上の都市で幼稚園から高校までの授業に取り入れられ、アメリカでは百万人以上の子供たちが学校でのCAPプログラムに参加したと推定されております。ヨーロッパ、中南米にも広がっており、現在世界十六カ国でCAPプログラムが実施されております。日本には一九八五年に初めて紹介され、一九九五年からはCAPを実践する専門家(CAPスペシャリスト)を養成する講座が開催されております。このCAPスペシャリストのグループは、全国に百三十以上も誕生し、福岡県にも四つのグループが活動しております。ネットワークセンターであるCAPセンタージャパンや全国のグループの多くはNPO法人となっております。CAPプログラムの特徴はワークショップ(体験的参加型学習)と呼ばれるもので、子供たちに一方的に説明するのではなく、子供の意見を聞いたり、話し合いを持ったり、子供が役割分担の寸劇に参加したりしながら、暴力に対して子供自身の力でいろいろ対処できることを学んでいく点です。この中で子供たちは安心、自信、自由の三つの大切な権利を学び、その権利を奪う暴力への対処法として、ノー(嫌と言う)、ゴー(逃げる)、テル(相談する)の三つを学んでまいります。

 さて、最近このCAPプログラムを小中学校やPTA、保護者会、幼稚園の保護者会などで実施しているところがふえております。県や市町村の教育委員会でCAPプログラムを学校の授業に取り入れている自治体もふえつつあります。一例として、埼玉県は平成十五年度からCAPプログラムを県内全域へ啓発する事業を開始しました。内容は、市町村教育委員会の生徒指導主事九十人を対象としたワークショップ一と、小中学校の生徒指導主任教諭千二百六十一人を対象としたワークショップ二、そして実施協力校の教職員、児童生徒、保護者を対象としたワークショップ三の開催、さらにCAPに対する理解、啓発、浸透を図るためにリーフレットを作成し学校現場に配布するなど、充実したものとなっております。また、大阪府は七年前からCAPの講習会事業を行う市町村に対し費用の半額を補助しております。このようにCAPプログラムが広がっている背景には、大阪の池田小学校での事件や、福岡市南区で小学生が火をつけられた事件、また大阪岸和田市の中学生の虐待事件など、子供たちを取り巻く、目を覆いたくなるような事件が相次いでいることがあろうかと思います。CAP講習会を全小学校の授業に本格的に取り入れている東京都葛飾区では、平成九年に痴漢や強制わいせつなどの性犯罪の発生が各地で問題となり、各地区委員やPTAが地域パトロールの実施、「ひまわり一一〇番」、「痴漢注意」の看板、ポスター掲示などに取り組むとともに、区や学校へも対応を求める要望が出された結果、CAPプログラムのワークショップを小学校において実施することになったとのことです。翌年の平成十年度は三小学校でモデルケースとして実施、学校から有効との評価があったため、希望のある学校で実施することとし、平成十一年度は二十校、十二年度は三十八校、十三年度は全小学校の四十九校で実施するまでになっております。学校では、クラス単位で裁量の時間や特別活動の時間で行っております。子供たちの反応は好評で、葛飾区教育委員会は、「友達にいじめられたとき、やめてって言えた」、小学校三年生女子、「人の嫌がること、傷つくことをしてはいけないとわかりました」、二年生男子、「変な人に声をかけられたけど、逃げられた」、二年生男子などの声を紹介しております。さらにそのプログラムの効果を上げるために、保護者に対してもCAP保護者講演会(大人のワークショップ)を実施しております。これは、子供たちが困ったとき、その心配をどのように受けとめたらよいかなどを具体的に学ぶもので、参加者からは、普段の子育てを振り返る機会になった、身を守るためにいろいろなことができるのがわかりよかった、などと好評を博しているそうです。

 そこで、まず教育長にお尋ねいたします。本県において、市町村教育委員会がCAPプログラムを小中学校などの授業に導入しているところはありますでしょうか。また、学校やPTA、保護者会、青少年育成会などで実施したところがどれくらいあるのか、そして参加した方の感想はどうかお伺いいたします。

 さらに、教育長はCAPプログラムをどのように認識しておられるのかお伺いするとともに、いじめや虐待、凶悪な犯罪が多数発生し、子供を取り巻く環境が厳しい状況にある現在、本県においても暴力から自分を守るための教育プログラム、CAPプログラムを小学校の授業等で実施することを推進、啓発してはどうかと考えますが、見解をお尋ねいたします。

 次に、知事にお尋ねいたします。福岡県内においても子供たちが危険な目に遭う事件、事故が絶えません。地域においてCAPプログラム、中でも大人のワークショップを実施して、いじめや虐待などから子供たちを守るべきときだと思います。一例として、アンビシャス運動の中のアンビシャス広場を運営、手助けしている大人を対象にして、大人のワークショップを開催することも考えられます。知事の御所見をお伺いして、第一回目の質問を終わります。

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