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| 公明党福岡県議団 >>議会質問集 >>一般質問&答弁(2004年2月) >>新開昌彦(一般質問) |
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004.03.09 : 平成16年2月定例会(第14日)
一般質問(新開 昌彦)
皆さん、おはようございます。公明党の新開昌彦でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。今回は、食育について質問をさせていただきます。
私は、以前から子供の非行、不登校、いじめ、児童虐待などその原因は何だろうとずっと思案をしておりました。昨今、事案に対する対症療法はかなり進んできたというふうに思っております。しかし、このような問題はモグラたたきのようにしてたたいてもたたいても出てくる、根が深い問題であるというふうに感じておりました。しかしながら、こんな子供たちと真剣に向き合っているフリースクールの先生が、遠因は家庭ですよ、乳幼児期の親子のかかわり方がどうだったかではないですか、と指摘をしておられました。そんな中、乳幼児期の親子のかかわりが大事だとされる食育の話を伺いました。どこか進んでいるところがあればということで視察をしたいと考えておりました。
先日、私の地元であります福岡市早良区の高取保育園を訪ねました。この保育園は、食の高取として定評があり、わざわざ遠くから子供を通わせる親も多くいるほどであります。私は、食育というものがどのようなものかを教えていただきたい、そういう思いで視察をいたしましたが、西福江園長を初め、保育士、栄養士の皆さんの自信に満ちた言動と行動に圧倒されっぱなしでありました。この園が食に力を入れ始めたきっかけは、一九七〇年代後半だとお聞きいたしました。今で言うアトピー性皮膚炎の子供を連れたお母さんが、どこに行っても入園を断られますと途方に暮れて訪ねてこられたそうであります。まだアトピーという言葉はなく、決定的な対処法は医者にもわからないような時代。西園長は、家庭と保育園、お医者さんが一体となって取り組みませんかとその子供を入園させたのがきっかけだと言います。その後のすばらしい取り組みが大きく実り、今では、四十人近くのアトピー性皮膚炎の子供が入園してきますが、アトピーは出なくなり卒園をしていくそうであります。私は視察をいたしまして、たくさんのことを教えていただきました。その中で強く感じましたことは、家庭を大事にし、親子のかかわりを重要視して、親に対する指導を徹底することなのではないかと感じました。親に対して西園長は、おっぱいをあげる二十センチの距離が親子の心の距離を縮めると教え、子供たちには、実際に食材に触れさせて命の大切さを教えていました。そして、元気な子供たちは食べ残しをしない、など確信に満ちあふれておられました。まず、おっぱいをどのようにしてあげるかで親子のかかわりが変わってきます。授乳の際の二十センチの距離が、親と子供の心の距離を縮めます。お母さんは子供を見詰めながらおっぱいをあげる。子供はおっぱいを一生懸命吸い出すことで生きる力がついてくる。このようなことを親に徹底的に教え、なるべく昼はお母さんが園に来ておっぱいをあげさせる。できなければ、搾乳して母乳を持参させて親子の距離を縮める教育を実行しておられるとお聞きいたしました。また、高取保育園が紹介されている雑誌を読みました。授業風景の一場面を紹介した記事を御紹介いたします。それは、イワシを初めてさばいた園児たちと園長との会話であります。
園長が、このイワシさんたちは、きのうまでどこにいたのかな。園児が、海にいた。イワシさんには、お兄さんやお姉さんがいたのかな。いた。イワシさんはきょうどうなるの。私たちが食べる。じゃあ、みなさんはイワシさんに何て言うの。いただきます。最後に園長は、そう、命をいただきます、だね。園長が園児たちの心に命の大切さを教えた一こまだと思います。また、五歳児には、一人一人バケツに土を持ってこさせ、そのバケツの中で米をつくらせております。これをバケツの田んぼバケタンといいます。米をつくるために土を持ってこさせます。土は何でもいいと言ってバケツに一杯持ってこさせます。山から持ってきた土を持ってくる子、園芸用品店から土を買ってくる子、田んぼから土を分けてもらってくる子、いろいろであります。まず、水を加えて手で土をこねさせる。いわゆる代かきをさせます。そして稲を三株植えさせる。バケツの中でドラマが生まれるわけであります。ミミズがたくさん生まれるバケツ、全くいないバケツ、苗が成長していく様子を子供たちはわいわい言いながら興味深く観察をしているそうであります。そして百粒ほどの米を収穫するときは、全員がありがとう、いただきます、と心から感謝の気持ちを持つことができると言います。私が、視察したときに突然のお客様が来られました。高取保育園の卒園生で大分の大学に行っている学生でありました。その学生は、また玄米給食を食べさせてくださいと訪ねてきたのであります。その青年は、ここの給食が忘れられないんですよ、何というか味があるんですね。福岡に帰ってきたら立ち寄るんです、と答えてくれました。私も給食をごちそうになりましたが、食材は、無農薬のものを選択して、なるべく皮のまま調理し、葉やしんも捨てることなく調理をされておりました。卵や肉は極力避け、牛乳ではなく、園の中で大豆から豆乳をつくって子供たちに出しておりました。二百二十六人の園児がいますが、一人も太った子供がいませんでした。みんな元気に走り回り、体の柔らかい元気な子供たちでありました。私は、食事にむとんちゃくでありますので、大変カルチャーショックを覚えました。園長先生から食事については、父親がもっともっと関心を持たなければだめであります、これからの政治家は食事に関してもっと気をつけなければだめですね、と指摘を受け身が細る思いでありました。厚生労働省は、先日、食を通じた子供の健全育成のあり方に関する検討会の報告、「食からはじまる健やかガイド」を発表しました。そこには、子供たちの食の現状として、肥満の増加、思春期の不健康なやせ、朝食を食べていない子供たちがふえ、塾通いの増加で家族そろっての食事の時間が減少し、一人で食事をとることが多いと指摘をしています。さらに、食育の目標として楽しく食べる子供になっていくことを目指すとされております。そのためには、具体的に五つの子供の姿を目標に掲げております。一、食事のリズムが持てる子供になる、二、食事を味わって食べる子供になる、三、一緒に食べたい人がいる子供になる、四、食事づくりや準備にかかわる子供になる、五、食生活や健康に主体的にかかわる子供になる、とされております。またこの国会において、食育基本法が議員立法によって提出をされ論議をされようとしております。
まず、知事に伺います。知事は、食育についてどのような認識をお持ちでしょうか。児童の肥満の増加は小児生活習慣病を引き起こし、思春期の子供の特に女の子の七割が、普通の体重でありながら、やせたいというような願望があるというのは、間違った情報が子供たちの常識になってしまっているということだと思います。このような実態を知事はどのように認識しておられますか、お答えください。
次に、食材の確保について伺います。高取保育園の例をとれば、和食にシフトした方が体によいことは明らかであります。さらに、なるべく地域でとれた農薬を使用していない農産物を使いたい、と園は努力をされておりました。しかし、学校給食は一定量を確保しなければならない。安定供給ができないから輸入品や加工品に頼るしかない。地元だけでは無理ですと聞いております。しかしながら、福岡の子供を育てるのに地元だけでは無理と言っていてはだめなんではないかと思います。その利用を高める努力をしなければなりません。知事はいかがお考えでしょうか。また、県の減農薬栽培認証制度に取り組む農家の数とその普及策はどのように行われていますかお答えください。
さらに、高取保育園のようにゼロ歳児から食について教えることができれば、栄養のバランスを幼児体験として刷り込むことができるのであります。乳幼児期ほど大切なのであります。知事は、乳幼児期の教育は食育の観点からどのようにお考えになりますかお答えください。
次に、教育長に伺います。
まず、学校給食について伺いたいと思います。学校の給食も、栄養の捕食を重要視してきた今までのものからバランスのとれた食事ができる子供を育てるという健康教育へと移行すると言われております。まず、小中学校の給食では、膨大な量の食べ残しが出ておりますが、年間どのくらいの量が処分されているのですかお答えください。また給食は、児童生徒にとって今後は生きた教材となるようであります。給食も授業と同じくらいの時間を割く必要があると思います。今、給食全体の時間は、小学校で四十五分、中学校は三十分しかとっておりません。特に、四時間目が体育など配膳に時間がかかった場合、食べる時間が十分程度になる場合があります。早飯は芸のうちという言葉は笑い話にもなりません。教育長は本来どのくらいの時間が必要だとお考えでしょうか、お答えください。
次に、食育についてどのような認識をお持ちでしょうか。また、教職員では、食育について子供たちに教えることは難しいように思いますが、今後はどのような態勢をとろうとされておりますか、お答えください。
また、空き教室を利用したランチルームが設置をされている学校がふえつつあります。本県では、ランチルームが設置されている学校がどのくらいありますか。また、その活用はどのようにされているかお答えください。最終的には、そのランチルームでバイキング料理を出して一人一人がバランスのとれたものを選択し、残すことなく食べることができるようになればよいと思います。私などは、食に関して教育されたこともなく、バイキング料理に行けば、バランスを考えることもなく好きなものだけ選択し、食べ過ぎるぐらい食べてしまう。最悪の自己管理であろうかと思います。反省をしなければなりません。県内でバイキング形式の給食を取り入れている学校がありますか。取り組んでいる学校があれば、その成果もあわせてお示しください。
食べるということは、毎日のことであります。そこに感謝の心や慈しむ心、楽しんで食べる心の余裕などがはぐくまれるようになれば、いじめや児童虐待などもなくなっていくんだろうと思います。また、そうしなければならないのだろうとも思う一人であります。知事、教育長におかれては、子供の健全な育成のためにひいては元気な福岡をつくるために、将来を見据えた答弁をよろしくお願いいたします。
まず、第一回目の質問を終了いたします。
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